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4 楽園へのバプテスマ 【2】

「ま、待ってください……」震えた声ですがるように彩翔が言った。「その前に、シャワーを浴びさせてください……」

楽園実験に参加すると決めたときから、彩翔には覚悟はできている。アニマの暴走を止めるには、楽園実験のバプテスマは避けて通れない。

(でも、このままじゃいや……。この男のことだから、身体の汚れももてあそぶに決まってる。心の穢れだけじゃなくて、さらに身体の穢れまでも辱められるなんて……)

歓びを隠しきれないといった表情を浮かべて椅子から立ち上がった梅川は、「そんな心配はいらないのだよ」と言ってベルトを外すと、ズボンとパンツをおろして男根をあらわにした。

うつむいている彩翔に近づいたトキタが、彩翔の髪を掴んだ。

「しゃがめ、おらッ」

トキタは彩翔を床に押し倒すと、梅川の陰茎に彩翔の鼻先を押しつけた。

「くっ! くさい!」

彩翔は、顔を顰めると思わず大きな声を出した。酸っぱい男の汗と、むわっとしたホルモン臭が、彩翔の鼻腔の奥に広がる。

「そう! 臭いでしょう? アニマ神に献身するわたしの性器は、そのたゆまぬ献身ゆえに、こんなにも悪臭を発しているのです。だから、あなたがこれを綺麗にしなさい。聖霊によって選ばれた使徒会議のメンバーの性器を綺麗にすること。これはあなたに与えられた、アニマ神への立派な奉仕なのです」

梅川は、雁首に垂れるほどの先走りでギラついた亀頭を彩翔の唇にあてがった。

「咥えなさい」

おずおずと彩翔が梅川の亀頭に口をつけた。

(優羽のペニスでさえ口をつけることに抵抗があって、しゃぶることができなかったのに……。でも、この透明の汁を綺麗に舐め取ってしまえば、腐乱したような魚臭さも消えてなくなるかもしれない……)

彩翔は思い切って、亀頭の周りに沿って舌を回転させるように、ピチャピチャと音を立てながら何度もその汚汁を拭い取ろうとした。だが、舌を使えば使うほど梅川の先走りは余計に溢れて、彩翔の口唇を汚していく。

「君は、小学○の頃から自分の股ぐらで遊ぶことを覚えてしまった、ほんとうに恥ずべき少女だった。わたしはね、よく、そのことを知っているんだよ。君の家に『牧羊訪問』するときは、いつも洗濯籠をチェックするようにしていたからね」

(酷い! 汚れ物を勝手に触っていたなんて!)

梅川の言葉に彩翔は耳を疑った。そして、激しく首を振る。

「苺や花がプリントされたかわいらしいパンツに君は、いつも恥ずかしいシミをつけていた。あれは、自然についたモノじゃない。君が自慰行為でつけたものだ。それから、君のはいていたブルマ。あれの臭いもすごかった。わたしは、いつも心配していたんだよ。授業中に、君はおもらしでもしてるんじゃないかってね。でも、もう君はパンツを淫行の汁で汚したり、ボールペンを使って股間で遊んだりする必要はないんだよ。わたしが君に楽園実験のバプテスマを施すのだからね」

それにね、と梅川は言葉を続けた。

「シン・ニコル会長と行なった楽園実験を、君は盗撮していたね。その盗撮動画を観させてもらった。里見彩翔――君はシン・ニコル会長を裏切った犯罪者だ。だがそんな君をニコル会長は許し、わたしに与えてくださったのだ。預言者・ホセアに、アニマ神から淫行の妻が与えられたようにね」

梅川の言葉を聞いて彩翔の全身から力が抜けた。ペニスから唇を離した彩翔の唇から唾液が床に垂れる。ううッと、軽い呻き声をあげると彩翔は涙を溢した。

(木谷姉妹に渡したあの動画は、やはり奪われてしまった。わたしがしたことは、すべて無駄だった……)

「これからすることは、わたしが君に施す楽園実験のバプテスマでもあるのだ。だがその前に、しておかなければならないことがある。君に取り憑いた悪魔サタンの悪霊を払っておかなければならない」

トキタが壁に掛けてあった鞭を取り、梅川に渡した。

(鞭!)

鞭を見た彩翔が表情を強張らせ、全身を震わせて脅えた。

親がアニマの信者である二世たちにとって鞭は、恐怖と屈辱の象徴でもあった。彼らの親たちは、教団が教える通りに、体罰をもって子どもたちを教育していた。集会のときに泣いた、落ち着きがなった、そんな他愛もない理由で彼らの親たちは、まだ、二、三歳の子どもにさえ容赦なく鞭を振るった。

アニマの鞭打ちは徹底したものだった。彩翔にとってもそれは同じことだった。十三歳のとき、文化祭の出し物を決めるのに放課後の学級会が長引いたことがある。帰宅が遅くなった彩翔に待っていたのは、父親からの執拗な鞭打ちだった。彩翔はパンツを脱ぎ、尻を剥き出しにした姿で父親に鞭を打たれた。このとき生理がきていた彩翔は、股間から経血を流している尻に鞭を振るわれたのだ。アニマのこうした教育を子どもの頃から受けている彩翔は、鞭を見ると条件反射のように、嫌悪を感じながらも自然と従順になるようになっていた。

「鞭を見せられたら、なんてお願いするように父親から教わったか?」

酷薄な表情を浮かべた梅川が鞭の柄で、彩翔の頬を撫でた。

彩翔が股間をひくつかせ、その波が下腹を伝わり乳房を揺らすのがブラウスの上からもわかった。震えた声で小さくつぶやくように彩翔が答える。

「お願いします、鞭してください……と言うように教わりました」

「そうだ、その通りだ」

頬を撫でていた鞭の柄を乳房に降ろして軽く嬲った梅川は鞭を振り上げると、ビシッと、激しい音を立てて床に一撃加えた。

「痛いッ!」

自分が直接鞭打たれたかのように、彩翔は声をあげて泣き出した。

梅川が怒鳴る。

「鞭をされたら、なんて言うんだ!」

泣きじゃくる彩翔が、大声で叫んだ。

「ありがとうございますって言います! もっと、彩翔に鞭してくださいって言います!」


(つづく)


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