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プロローグ 【1】

優羽1



プロローグ


「ケロロ軍曹に出てくるタママって、モアちゃんのことをハルマゲ女って呼ぶじゃない? ハルマゲ女っていいよね、敵役で登場させようよ」

ベッドに横たわった田村ららは、薄桃色の包皮を被った自らの陰茎を軽く握ったまま、宗田俊英に背中を向けた。

カーテン越しの五月の陽射しが――八年前――十六歳になって間もない二人の少年の煌めく裸体をやわらかく照らしていた。

「伊丹蘭だね、ハルマゲ女は!」

俊英はそう言って笑うと、ららを背後から横抱きにした。十六歳で、すでに逞しく剥き上がる兆しをみせている俊英のペニス。その屹立した美しい肉色のペニスを掴んだ俊英は、尻の力を抜いたららの肛門に挿入する。

「ううッ……」

剛直で貫かれた尻穴の鈍い痛みに、ららが呻く。そして、鈍い痛みとともにやってくる灼熱のような排泄感に意識を重ね、艶やかな尻肉をもぞもぞと動かした。

「痛くない?」

俊英は、ららの背後から股間に手を回すとやわらかな声で聞いた。俊英の手が、そっとららの包皮をまさぐる。

「痛くないよ……気持ちいい……」

風鈴の音のような、愛らしい女声でそう答えるとららは、うつむいたまま俊英の首に腕を回して小さく尻を突き出した。

田村ららと宗田俊英。

この年、高校一年生だった二人は、SNSサイトのミクシィに共同アカウントで日記を公開していた。

日記には、二人の間に生まれた物語――「アニマ聖書冊子協会」をモデルにした宗教団体が、ウイルスを使ったテロによってハルマゲドンを引き起こす――を、おもに宗田俊英が書き手となってアップしていた。

アニマ聖書冊子協会は、日系アメリカ人2世、シン・ニコル――彼が創設したキリスト教系の新興宗教団体だった。聖書に書かれた「主」という言葉を「アニマ」――彼らは、アニマが神の名だと主張していた――と置き換えることを提唱し、徹底した聖書原理主義を掲げる一方、一般的には輸血拒否を教義とするカルト教団として知られていた。

この教団の信者の家庭に生まれ育った二人は、ある特別なイニシエーションに参加するために、教団の意思決定機関・使徒会議のメンバーである梅川洋二の屋敷で暮らしていた。

「ねえ、らら……。世界中の人間がすべて死んで、アニマの信者だけが生き残るのがハルマゲドンのポイントだから、教団は二種類のウイルスを使ったテロをやるって設定に変えたよね、前回の日記で」

俊英は、そう言ってららのペニスを握った。


つづく



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